2014年3月6日木曜日

ここのところの諸々…The Gospellers「3月の翼」のこと

メンバーの曲作りのサポートで定期的に一緒にやらせてもらってはおりますが、最終的なアレンジまでのお仕事は久しぶりとなります。
Twitterや1月末のブログエントリーなどでお知らせ済みですが、今週末7日から始まるソチパラリンピックのスカパーさんの枠において、ゴスペラーズの「3月の翼」がテーマ曲となっております。

作詩・作曲は安岡優氏。
作曲段階から今回のテーマを伺った上でのサウンドメイクとアレンジを考え、疾走感・瑞々しさ・相手も自分も鼓舞できるような世界観を目指しました。
テーマとなっているパラリンピックとこの曲の言葉の関係はとても深く、安岡さんの作詩家としての手腕と優しさが遺憾なく発揮されていると感じます。

サポートミュージシャンにはGt.に福原将宜さん、Bs.は今回が制作現場では初めてとなるBOHさんに入っていただきました。
福原さんはゴスペラーズバンドでも一緒でそちらでお馴染みとなっている方も多いかと思いますが、僕はそれよりも以前、もう10年以上前からレコーディングでお世話になっております。
アレンジデモの段階の僕の稚拙なギタートラックを聴いて「なるほど、はいはい〜」と素敵テイクを次々と繰り出してくれるので、宇佐美アレンジにはなくてはならない存在です。
僕は福原さんのピッキングハーモニクスが好きなのでデモの時から入れていたのですが、しっかりと再現してくださってます(笑)
BOHさんとは昨年のBABYMETAL現場で知り合ったのがきっかけで、そのプレイの幅広さと音の太さから是非一緒にレコーディングお仕事をしたいな〜なんて思っていたので今回お願い出来て良かったです。
僕はベースプレイヤーではないものの異様にベースラインにこだわるので、基本的には自分内で完結させています。
お願いするにあたって「こんな感じ」くらいで音源を聴いてもらってのスタジオ入りだったのですが、その時点で「ここは外せないポイント」をしっかり抑え尚且つアイデアを載せて来てくれたのは流石!
このお二方のパワーによって、より世界が広がっております。
あと完全に余談ですが、二番のサビに入るところのピアノのグリッサンドで僕は爪を割りました。
いやいや、盛り上がりすぎたので、つい。

地上波でもCMで聴く機会が増えてきましたね。
3/1からフルサイズでの配信が始まっておりますので、ぜひチェックしてみてください!

2014年3月5日水曜日

ここのところの諸々…黒沢薫ソロツアーのこと

ゴスペラーズ黒沢氏のソロライブ、今年は名古屋〜大阪〜仙台、そして東京と計4箇所5公演のツアーで回ってきました。

去年に引き続き同じバンドメンバーでバックアップ!
今回もマニピュレーターやりつつ、ところによりガヤでコーラス参加(笑)などして楽しくやっておりました。

僕は黒沢氏の作曲時からサポートで入っているので今回のセットリストの楽曲のほとんどに関わらせてもらっていたのですが、バンドならではのアレンジが施されたサウンドは聞き慣れた楽曲の"旨味"をまた新たに感じさせてくれたのではないかと思います。
特にCDでは僕がアレンジしている「Groovin'」はシカゴ・ステッパーズを下敷きにしたグルーヴでベースが全体を引っ張っていくのですが、これを大胆に変えたBs.カツさんのプレイは刺激的でした。
僕と黒沢さんで作曲、楽曲提供した三浦大知くんのデビュー曲「Keep It Goin' On」もいい感じのクロっぽさでカッコ良かったなぁ!

仙台の本番終わりでの一枚。
左からBs.カツさん、黒沢さん、Dr.田中さん、僕、Cho.FireLily Maruさん、Gt.太田さん、Cho.Daisukeさん
そしてここまでのKeyb.Keikoさん!

今回のドレスコードはハットやカチューシャなどのヘアアクセサリー。
もちろん僕らも身につけていました!
今回一番大変だったのは、自分に合うサイズのキャップを探すことだったかも…。
頭のフチがデカイのでね、なかなか合うのがないんですよ。
簡単に言えば頭がデカイんでね!(T_T)


千秋楽後の一枚。
この日のKeyb.は佐藤雄大さん!

今年20周年を迎えるゴスペラーズ、その中でのソロツアー。
一人でステージに立つ黒沢氏の背中を見ながら僕らバンドも「黒沢薫の歌・音」の一部となるよう全力でバックアップしました。
最後のMCでご本人も煽っていたので次回も必ずあるはず!
また同じメンバーで集まりたいな〜。



ここのところの諸々…BABYMETALのこと

まるっとひと月以上空いてしまいましたが、先月もちゃんと(!)お仕事しておりました。

まずはBABYMETAL、2月の頭に行われた台湾ライブ。
今回は本番日前日に一日ゆっくりすることができたのでMRT(鉄道)を利用してプチ観光に行ったりしました。
スクーター文化は本当だったんだと実感。
台湾のメタルバンドChthonicさんとのツーマンライブだったわけですが、どちらも激アツなステージ&オーディエンスでした。



全体打ち上げのあと、大人チームは屋台を堪能。
噂の臭豆腐もトライしましたよ。
女性陣には不人気でしたが、僕は案外大丈夫でした。
美味しかった!



そしてつい先日、3/1~2で行われた武道館ワンマン2Days「赤い夜」と「黒い夜」。
「ついに」というか「もう」というか、一昨年から彼女たちと一緒に駆け抜けているうちにここまで来てしまったという感じでした。

彼女たちにとっては初武道館での、しかもセンターステージ。
僕はゴスペラーズのサポートで何度かステージを体感していますが、この会場(に限った話ではないですが大きな会場において)はとにかく音をキャッチするための補正能力が必須。
端的に言えば音が取りづらい場所なのです。
いくらイヤモニをしていようともスピーカーから出た音が壁に跳ね返ってくる「遅れてやってくるボディソニック」は慣れていない人にはなかなかの曲者で、現地でのリハーサルのときに「あぁそうそう、こんな感じだったなー」なんて懐かしく思いました。
そんな環境下でも胸を張って圧巻のパフォーマンスでオーディエンスを魅了した三人は本当に素晴らしかった。
それを支える神バンド、全スタッフ、ひりひりした瞬間を紡ぎ合いながらステージ終演後の客席明かりが点いたとき、全員から笑顔で「お疲れさまでした!」と言葉が溢れました。

神バンドも相変わらずのスーパーバンドっぷりでもはやBABYMETALの一部と言っても良いのではないでしょうか。
昨年のNHKホール以来の披露となったバラード曲、ストリングスやピアノのアレンジをやらせてもらってますが今回のバンドサウンドに合わせて少しだけ変えたりしてみました。

それなりに長く音楽のお仕事をさせてもらってますが、彼女たちの真摯な姿勢を見るたびに「音楽は音楽であって、すなわちそれは楽しむこと・楽しませること」なんだなという原点に戻れる気がします。
ジャンルがどうとかは関係ない。
現に僕はフュージョンからスタートしていますが、BABYMETALとお仕事するようになってから音楽の視野が今まで以上に広がりました。
ヨーロッパでのライブ告知もされたBABYMETAL、これからも一緒にステップアップしていけたらと切に願っています。
たぶん、応援してくださっているお客さんも同じ気持ではないでしょうか。

今から次が待ち遠しいです!